Mt.FUJI 100 山梨県エリアの100km を超えるコースの整備は、Team RICKA が担当しています。「あるがまま」と云う言葉に乗っかって荒れ放題のトレイルでレースを行うのは大嫌いなので、多くの仲間を募って可能な限り丁寧にコース整備を行っています。
このエリアでは Mt.FUJI 100以前から富士山麓トレイルラン、富士山原始林トレイルランなどのレースが行われていて、2007年からトレイルの整備と清掃活動を続けています。トレイルレースが行われる前は廃道同然であった道も多く、倒木撤去、草刈り、木段作製、土砂崩れの修復などのトレイルワークを重ねてきました。整備の目的はレースのためだけではありません。ハイカーの皆さんに安心して山歩きを愉しんで頂けることを大切に考えて、トレイルの維持管理を行っています。整備で最も気を遣うのは樹海エリアです。硬く厚い溶岩の上に積もった深さ30~50cm 程度の土の上に出来た森は、根を地中深く張ることが出来ないため、台風が来ると何本も太い木が倒れます。そこで台風や大雨のあとのトレイルパトロールは欠かせません。
Team RICKA には現在270名のメンバーが所属しています。林業、土木業、建設業、とび職、水道工事などプロのスキルを持ったメンバーも居ますが、多くのメンバーは特別のスキルを持たない一般人です。整備の際には各々のメンバーが出来る作業を分担して行いますが、毎回大活躍なのが“女子園芸部”の皆さんです。植木バサミを持って目を突きそうな小枝や足を引っ掻く野バラをカットし、トレイルに散乱する枯枝や浮石を端に寄せ続けます。100km超すコースを安全に美しい状態に保つために、年間を通じて整備を続けています。
Team RICKA の仲間達と15年以上整備を続けてきて、トレイル整備は私にとって“人生最大の歓び”になりました。
Team RICKA
レースプロデューサー 福田六花
Ricka Fukuda